オーディオテクニカのインナーイヤー型イヤフォン、ATH-CM707の左チャンネルから雑音が出るようになった。当初はプラグの接触の問題だろうとタカをくくっていたのだが、次第に左から出てくる音がまばらになり、最後には全く聞こえなくなった。いわゆる故障である。
亭主はATH-CM707をずっと愛用していた。現在主流となっているカナル型イヤフォンに致命的であるタッチノイズ(イヤフォンのコード部分を触ると音がイヤフォンにまで伝わってくる)が不快で、かたくなにインナーイヤー型を使用していたのだ。カナル型はSennheiser, Philips, Beatsなど数種類を所有しているが、いずれも死蔵状態となっている。今回ATH-CM707が故障したことで出先で音楽を聴くためにしぶしぶPhilipsのSHE9720(これはインイヤー型だが外見といいタッチノイズといいカナル型と言っても問題ない)を引っ張り出してきたが、インナーイヤー型へのこだわり捨てきれずamazonでCM707の在庫を探している。
それにしても世間ではなぜカナル型が席巻しているのか、亭主には全く理解できない。先に述べたタッチノイズが不快であるばかりか、運動時に耳穴から外れることが頻発して、音質以前に使う気が失せていた。スポーツ用には耳たぶにひっかける形状のイヤフォンも存在するし、インナーイヤー型でもイヤフォンが耳穴から当然のように外れるからカナル型が格別外れやすいというわけではないのだろうが―――。
ATH-CM707はどうやらまだAmazonに在庫があるらしく、市場にはまだまだ流通しているようである。Philipsのサイトなどを眺めてみるとカナル型が席巻している。Sennheiserのサイトにはかろうじてインナーイヤーがラインナップされているが、主流ではないらしく激安モデルばかりと寂しい限りである。
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