あけましておめでとうございます。
本年も、「四季旬菜どむや」ともども、この「どむや年代記」をよろしくお願いいたします。
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亭主はAccuphase社の製品のオーナーでもあります。
一台は、コントロールアンプ、C-275V。もう一台は、CDプレーヤ、DP-55V。
DP-55Vは現在もメイン機として使用しています。C-275Vは約53ヶ月(4年と5ヶ月ですね)使用した後売却、コントロールアンプはOrpheus Two 2003となりました。
C-275Vを購入した理由はずばり、様々なソースが切り替えて使いたかったから。当時のパワーアンプ直結の環境では、CD、DVD、カセット、アナログ、様々なソースを再生することができなかったのですね。水戸は赤塚駅前のABCオーディオさんでC-275Vを薦められ、試聴の末購入を決意したのでした。購入直後はとにかくその「清涼」な音に圧倒され、ハイファイオーディオの入口から、中をようやく覗いた、そんな気持ちになっていました。
当時亭主は、ソースの音質劣化を抑えるには、コントロールアンプで音質が変化しないことが肝要と信じていました。コントロールアンプに求められる機能は「セレクタ」で充分、複雑な回路や接点を極力排除するのが音質向上への最善策であると信じていたのですね。ところがC-275Vから出てきた音は、CDにせよDVDにせよ、カセットにせよすべて「清涼」で、コントロールアンプの重要性、回路や接点を極力排除するのとは別の方向でも音質が向上する、そんな体験をしてしまったのです。
ただ・・・そうですね、混じり気の無い水、純水が必ずしも美味に感じられないように、清涼な音が、必ずしも自分にとっての「良い音」ではないことに気がついたことも確か。
なんとかかつての楽しい音、うまみのある音を取り戻そうと、パワーアンプをLuxにしてみたり、CDプレーヤをDP-55Vにしてみたりと試行錯誤を繰り返した挙句、C-275Vを手放す決意をしたのでした。
とはいえ、亭主自身はC-275Vを否定するつもりは毛頭ないのですね。デジタルオーディオのキレを求めるひと、あるいはTannoyなどの個性あるスピーカを使っているひとにとってAccuphaseの製品は、ソースに余計な色づけ(とくにもっさりとしたもの)を許容しないという点でむしろオススメ。当時使用していたInfinityのKappa 6.2i(音場型スピーカ)に、定位のよさと豊かな音の双方を求めていたこと、それ自体が間違いだったように思います。
もし亭主がC-275Vより先にモニタースピーカを買っていたら、もしかしたらAccuphase製品にどっぷりとつかり、現在もC-275Vを現役にて使っていたかもしれませんね。
オーディオは組み合わせ、とはよく言いますが、出会った機器の順番によっても、その後の音の方向性、機器のラインナップが変わってくる。この辺もまたオーディオの醍醐味といえるかもしれません。
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