少し日にちがあいてしまいました。すみません。
独身時代は、毎週CD店と、電気店、オーディオ店、それに本屋をめぐるのが趣味でした。
もちろん中古店も含みますからBook-Off 、Hard-Offもその中に含まれました。
近くは水戸、遠くは土浦、柏、宇都宮あたりまで、思いつくままにぐるぐると回っていました。
福島に足を運んだこともありましたが、不確実な情報(いわゆる知り合いからの又聞き)のまま行ったため、よくわからずに帰ってきた、というのが実態で、その後はあまり行かなくなったのですが。
毎週違う場所を巡っていましたが、店に並ぶ品物というのはそうそう入れ替わるものでもなく、いわゆる掘り出し物、探しているものが早々見つかるわけでもありません。
淡い期待とともに店に入り、ああ、今日も欲しいものはなかった、心を動かされるものはなかったと軽い失望、軽い安堵感とともに店を出る。日々がその繰り返しでした。
なにか目的があるわけでもなく、欲しいものがあるでもなく、ひたすらに車を走らせ、店に入り、出るという行動の繰り返し。「買い物」という本来の行動、行動の意味は失われ、目の前にない「何か」を探す日々はある種の巡礼のようでありました。
ではどれほどのものが、巡礼の結果得られたのかといえば、これがほとんど「無」に近く。
むしろその旅程、行く先々で見る光景や、流れゆく風景にこそ得るものがあったように思います。
結婚してこの巡礼は終わったのですが、今でも様々な光景、風景は心の中に残っていて、時々思い出してはそのときのことを懐かしんでいます。
コメント