学生時代のアルバイト先の佐藤君によれば、優秀なSE(System Engineer)には、いつ客先で作業をすることになっても困らないよう、PCに標準でついてくるソフトでプログラムを開発・デバッグするスキルがあったのだそうです。亭主の学生時代といえばPC-9801(およびその互換機)が全盛で、佐藤君言うところの「優秀な」SEさんは当時MS-DOSに添付されていたエディタ"edlin"でプログラムを開発していたとのこと。それを聞いた亭主、背筋がぞっとした記憶があるのですが、果たしてMS-DOSを知らない今の世代、Windows XPあたりがMy First OSの世代にこの恐ろしさをどう伝えようかと考えて、やっぱり伝わらないよなぁと途方に暮れています。うーん、たとえば、Windowsの「メモ帳」でプログラムを開発していたと言ったならば、恐ろしいと感じてくれるのだろうか。今の世代はそもそもプログラムを作りませんから、恐ろしいという感覚はなかなか伝わらないかもしれません。
そんなSEさんの話もあってか(亭主自身はSEではないものの)なるべくシンプルなPC環境で仕事をするよう心がけています。亭主の職場にも、キーボードを自分の使いやすいものに交換したり、便利なソフトウェアをインストールしたりとPCを積極的にカスタマイズしている人がいますが、亭主の場合は会社支給の標準のキーボード、マウスを使い、会社支給のソフト+α程度しかインストールしていません。客先で仕事をするから、というわけではなく、何年に1回かやってくるPCの交換(OSやアプリの動作がおかしくなったり、そもそもPC自体が壊れる)に備えて、新しい環境への移行で自分の仕事が出来るだけ増えないよう配慮したためです。
なるべくシンプルなPC環境を―――という意味では自宅のPCについても同様。ただしこちらは使いたいソフトをそれなりにインストールしていますし、キーボードやマウスもそれなりに厳選したものを使っています。キーボードは、かつてはFILCOの「隼」を使っておりました。かちゃかちゃと賑々しい打鍵音と、メカニカルなキータッチが気に入って随分長く使っていましたが、あるときキーの接触不良で動作が怪しくなって、当時新製品として話題を呼んでいたPFUのHappy Hacking Keyboard Lite 2に交換しています。こちらは打鍵音はそれほどうるさくなく、しかしキー入力は非常に快適。おそらく9年は使っているものとおもいます(ブログでは2006年にこれに関する記載あり)。9年ちかく使ってもヤレがこない、というのは昨今の安かろう悪かろうのPC業界においては異端かもしれません。亭主自身は次もまたPFUにしようかと考えています。
一方でマウスは、マウスボタンが消耗品であるということもあってわりと頻繁に交換していますが、基本的に「有線マウス」を使っています。高いものでなくとも良いので、有線(USB接続)で、手に馴染むデザイン、重さほどほどという条件ならばあとは特に贅沢は申しません。最近はELECOMのM-TG05ULBKあたりを愛用しています。
コメント