亭主は松本の某予備校に通うために松本に引っ越して以来、浦和、野田、日立、ひたちなか、そして現在の日立まで、6回の引越しを経験しています。
特に最初の松本への引越しは、(以前にも書いたかと思いますが)予備校に入るため、と荷物のほとんどを実家に置き、布団、着替え、勉強道具そしてラジカセだけを携えての引越しでした。子供の頃から持っていたおもちゃや教科書、パソコン関連の書籍やソフトの類はダンボール数箱にしまいこみ、「復活の箱」という名前をつけ、納戸に封印していました。
この箱のうち、何箱かは大学入学時に浦和へと持ち込み、その後も実家に帰省した際にちょこちょこ開封しては持ち出していたのですが、オルゴールやビー玉、シール、クレヨンなどといった子供の頃からのおもちゃの類は結局開けることなく現在に至っています。
いってみればオルゴールやビー玉などといったおもちゃは、復活には必要のないアイテム、その後の人生において不要なアイテムだったということなのでしょう。
以降、浦和から野田へ、野田から日立へと転戦していくわけですけれども、そのときどきでかなりの物品を処分していて、そのたびに所有物が厳選されていくのを実感しています。
大ファンだった作家の作品を泣く泣く手放してきた一方で、しっかりと生き残っている作家の著作もあります。改めて本棚を眺めるに、これが亭主の原点なのだなと思ったりもして。それにしても昨今の乱読ぶり、妻からどんどんと回ってくるスポーツ選手のエッセイだとか、自己啓発本だとかが本棚にたまっていく有様は(亭主的には)まったく不本意だったりもします。いや確かに面白いし、勉強にもなります。しかし本棚にそれらを並べてみると、そこに亭主の原点は無いように思えてなりません。
もともと妻からの本なのですが、妻は「部屋が狭くなる」からと受け取ろうとせず、亭主の本棚にたまっていくばかり。
おそらくここが亭主の終の棲家となるのでしょうが、それにしてももう少し本や所有物を整理して、気分すっきりといきたいものです。
コメント