ソニー、MDプレーヤー事業を打ち止め 最後の機種も3月で出荷終了
亭主はMZ-R30という、録音・再生可能なMDウォークマンを持っております。当時、かねてより何か新しいデジタルガジェットが欲しいと思っていて、ボーナスが出たのを良いことに、田尻のC-YOU(カスミ家電)で衝動買いしたのを覚えています。録音が可能ということで、マイクを購入して、外出時・車のなかで思いついたアイデアをディスクに録音したり、CDから音楽をコピーしてベストアルバムをつくったりしたものです。友人からもらったタイだかのミュージックテープをディスクに録音したり、CDとMDが再生できるカーオーディオを買ったり―――あまり活用しなかった印象があるのですが、思い返してみるに実は結構付き合いっていたようです。
ただ、MZ-R30の音は、けして良いとはいえませんでした。R30のATRAC(MDの記録フォーマット・音楽データを圧縮して記録する)はまだまだ初期バージョンで、CDに比べると随分とザラザラ、ゴロゴロと聴きにくい音だったように思います。イヤフォンで聴くとかならず耳が詰まったような閉塞感があって、電車に乗った際にMDを聴くとかならず電車に酔ったっけ。バッテリのもちも悪く、2時間再生がやっとでした。あちこち持ち出すよりも、車の中でMDを聴くための、コンパクトな録音機という位置づけでした。
今となっては重くて、電池の持ちも悪くて、音質も悪いという最悪な機種ですが、当時はそれでも辛抱強く使っていました。よくまあ我慢して使っていたものだ、と改めて思ったりして。
今もMZ-R30は押入れの中に眠っていますし、探せば生ディスクも、録音したディスクも出てきます。ただ・・・もうMDを使いたいとは思わないなぁ・・・。
そんなわけで、MDには思い入れもへったくれもなく、本稿もまた備忘録的にとーとつに終わるのでありますが、ひとつだけ。
MDほど故障の多いプレーヤもありませんでした。
亭主自身もパイオニアのMD録再機で2台、カーオーディオのMDデッキで1台故障を体験しています。パイオニアのMD録再機などは何回メーカに修理に出し、そのたびに「異常なしです」と帰ってきたことか。結局無事だったのは、今所有しているMZ-R30だけというテイタラク。
思い出してみるにスロットイン機構部が壊れやすかったように思います。メカ部分があるとどうしても故障が多くなるのでしょうが、ことハードケースに入れるタイプのディスクメディアは(ハードケース入りのCDしかり、MOしかりVHDしかり初期のDVD-RAMしかり)どれもこれも短命のようですね。
そもそもメディアタイプとして筋が悪かったのかもしれません。
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