2000年あたりでしょうか、以下のような構成のシステムを組んでいたことがありました。
- Infinity Kappa 6.2i
- 茨城オーディオ 12V6 p.p.真空管アンプ
- Denon DCD-3300Gold
プリアンプを介さず、パワーアンプ直結とすることによって音質の劣化を抑えたシステム。シンプルですが、実に味わい深い音だったことを覚えています。難を言えばCDの再生に特化したシステムだったため、アナログやカセットなどのメディアを再生できなかったことくらいでしょうか。
間違いの始まりは、アナログが聞きたい、真空管アンプの劣化が怖いと、DenonのPMA-2000IINを購入したこと。以来プリアンプやCDPをAccuphaseにしたり、パワーアンプをLuxにしたりといろいろと迷走してきました。機器を換えるたびに音も変わり、そのたびに良くなったと喜んできたのですが、改めて全体を眺めてみると改善されてきたのはS/Nばかり、アンプの深い音や、CDPの旨みみたいなものはそのたびに薄れていたようにも思えます。雑多な音、S/Nの低い音の中にこそ旨みがあるのではないか、というのが最近の亭主の持論、見解です。
全ての機器をHi-Fiでそろえるのではなく、あえて一箇所をLo-Fi・・・というか隙を作ることにより、システムに味わいを出す。
亭主の現在のメインシステムは、
- Rogers Studio 1
- Orpheus Three S mkII
- Orpheus Two 2003
- Acchuphase DP-55V
と、あえてスピーカに隙を作っておりますが、出来ればCDPあたりにも隙を作り、納得のいく音にしていきたいと考えております。隙を作るなどデジタル世代にはおおよそ納得のいかない内容かと思いますが、ちょっと古い機器をシステムに組み込むと、急にシステムに個性が出てきますよ。
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