ONKYOのIntec 275シリーズを購入した際に、スピーカケーブルとして導入したのがMonsterのXP。その後JBL Veccioを導入した際にNMCに買い替え、その後はしばらくNMCを使っていたと記憶しています。
オーディオショップから、Tara LabsやAcrotecのケーブルを借りて、いまいちだとか硬いだとか好きなことを言っていたのですが、その後Infinity Kappa6.2iを購入時にRogersのCrystal Link SC150を購入し、以降はこれがリファレンスになっています。なにしろCrystal Linkは、大甕にあったデパートのオーディオコーナーが店じまいする際に、当時のAudio Jupiterの店長がリールごと貰ってきたというイワクつきの代物です。そこから4本のケーブルを切り出し、Yラグの端子をつけたものが今の亭主の家にある、というわけ。年季が違います。たしか6Nかと記憶していますが・・・ちょっとあいまいです。
スピーカケーブルというのは聴き比べが容易と訊いたことがありますが、スピーカケーブルを付け替える際に以前の音を忘れてしまったりするとどうしようもないわけで、聴いた音を頭の中でイメージすることが非常に大事になってきます。
亭主の中でCrystal Linkはとにかくナチュラルな音。極端にハイファイ過ぎないし、かといってローファイというわけでもない。水もあまり冷たいと、飲んでいて味がさっぱりわからないものですが、このケーブルは冷たすぎず温すぎず、音楽の楽しいところをしっかり伝えてくれる音という印象です。
もっとも、リファレンスなので中庸なのは当たり前なのですが。
Crystal Linkに比べると、NMCの音には温かみが感じられて、これはこれで聴きやすい。まるで人肌程度に暖めたミルク、という感じがします。
その後に試したKimber Kableの4PRは、ちょっと荒っぽく、また全体的に細かい部分を端折っている感じ。
ネットでお世話になっている真ん中さんが自作したケーブル(通称真ん中さんケーブル)は、冴え冴えとして細かい部分までしっかりと聞かせてくれる。ハイファイを目指すならば、この方向は実に正統派というか、王道です。
ちょっと前に購入した日立電線のMeltone MTSX-255(いわゆるピンク色のケーブル)は、真ん中さんケーブルとCrystal Linkのちょうど中間で、亭主の好みに非常に近い。つい先日買ってきたBeldenの497mkIIも非常に良くできているケーブルで、多少高域がきつい気もしますがこれはこれで楽しいです。もっとも黒とオレンジという配色はちょっと毒々しくていただけません。毒蛇みたい。毒蛇といえば亭主は電源ケーブルにOyaideのBlack Mamba Neoを、アナログプレーヤのRCAケーブルにAudio QuestのKing Cobraを使っています。毒蛇だらけだこりゃあ。
様々なケーブルをとっかえひっかえ、ああでもないこうでもないと考えるのが、一番楽しいですね。
ただ、亭主がこれまでスピーカケーブルをほとんど換えていないのは実際はCrystal Linkの完成度が非常に高かったから。2ペアをバイワイアにしたり、サブシステムに組み込んだりと活用しています。購入して10年近く経つため、Yラグ端子をはずしてケーブルを剥きなおし、好みのYラグに付け替えるのもよいかと思っています。
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