Ibaraki Audio 12V6 p.p. Tube Ampの次に導入したのが、LuxmanのM-7f。
2001年10月に、柏のオーディオユニオンで買いました。
Luxmanの製品の音は、L-501sを聞いた際に「良いなぁ」と素直に感じていて、いつか使ってみたいと思っていたのですね。甘みがあって、ふくよかな、趣味人のための音。DenonのPMA-2000IIを購入した際にL-501sを比較試聴し、その良さに十分魅了されたものの、少しお高いということで断念していたのでした。
M-7fを聴いたときもやはり「良いなぁ」と素直に感じ、これなら(劣化が心配される)真空管アンプと似た雰囲気が楽しめるかもしれないと期待したのです。当時Control AmpとしてAccuphaseのC-275Vを使っていて、AccuphaseとLuxmanではまったく音の傾向が違うことは重々承知していたのですが、音質劣化をなるべく避けるうえでAccuphaseはベストであり、一方で音にうまみを与えるという点でLuxmanのパワーアンプもまたベストであると思っていました。
果たして自宅で聞いた音は、圧倒的なスケール感をもった雄大な音。
これはすごいと、大満足したのでした。
ただ・・・使い続けるうちにM-7fの特徴である「うまみ」が、いわゆる定位感を阻害しているのではないかという疑念がわき始めたのも確か。当時のスピーカ、Infinity Kappa 6.2iが音場型のスピーカであったことも重なって、音に輪郭のない、どちらかといえばぼんやりとした音に聞こえるようになってしまったのです。
結局、2004年4月に、Orpheus Three S mkIIを買うまでの約3年間この「定位」「輪郭」で悩み、最終的にOrpheus導入を決断した次第。
当時は、M-7fを2台購入し、BTL接続で左右独立にスピーカを駆動しようとか、真空管アンプを低域側、M-7fを高域側にそれぞれ割り当てようとか、いろいろと画策した記憶があります。最終的にはオークションで売却しました。
正直、持っていても良かったのかもしれませんが、とにかく重量があるうえにおき場所に困っていたのですね。
置く場所があったら所有し続けていたか・・・はわかりません。が、やはり亭主はまだLuxmanを使うことをあきらめていないし、そのよさを十分にM-7fで発揮できなかったことを心残りに思っています。
できればいつか、Luxmanのオーナーに再度なってみたいと思いますね。
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